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オーストリアへ移住して1年ちょいです。
ひょんなことで就職先が決まり、今週から働き始めております。
(電話して履歴書をメールで送ったら翌日には就職が決まっておりました。)

"Confraternität"
http://www.confraternitaet.at/web/index_en.php

本当はProfessor Schwarzacherという循環器医のアシスタント(実習と研修の継ぎ)の仕事なのですが、先生が毎日午前中ここで仕事をされているため、私の仕事場もほぼここになりました。

これが何とも豪勢なホテルのような病院で、私的な保険を持っていらっしゃるVIPでセレブな方々がいらっしゃいます。
そんなわけで私は毎日慣れぬ化粧をして髪をきれいに上げ、スーツまがいな服を着て出勤するのであります。

仕事の内容は、
1.病棟の数人のみの入院患者の管理
・・といっても皆さんVIPでセレブな方ばかりで重症の飛び込みなどはなく、少し具合のお悪い方がお行儀よくおアポイントを取って入院されてくるという、雰囲気であります。
外人といえば、大金持ちのロシア人(昨日は一人退院し、自家用ジェットでモスクワへお帰りになられました。)、どこぞの大使館職員、国連職員etc..

トルコ系移民、犯罪者すれすれの患者、飛び込みの肺炎患者の嵐の中に新規結核患者が紛れ込んでいたりした市中病院(野戦病院??)とは天と地ほどの差ですな・・。

2.トレッドミル(こっちはErgometrie、自転車こぎです)
昨日看護師さんが教えてくださいました。この病院ではプチ人間ドックプログラムのようなものがあり、みなさん決められたプログラムを熟すのですが、、、
「朝食と昼食が含まれております。絶食で採血があるのですが、トレッドミルをするにはエネルギーが必要なので朝食を召し上がっていただくのです。全て終わると昼食ももれなく付いております。」

・・どんな健康診断だ。。_| ̄|○

トレッドミルが終了すると金髪の看護師さんが洗い立てのタオルとバスローブを下さり、シャワー室へご案内下さいます。

ちなみに検査の結果ですが、99%陰性です。
毎週欠かさずジム通いされる大会社の50歳前の社長様に他にどんな結果が期待されるでしょう?

3.外来患者
世間話?+ちょいと検査をするくらいで終わります。
現金払いです。しかもどんぶり勘定です。
賄賂でも渡すかのように教授に直接緑色のもの(日本でいう諭吉さん)が数枚手渡されます。
たまに教授から私におこぼれが参ります。 ハイ(-Д-)

勤務時間は大体9時~13時、病棟回診のため私は大体8時前に病院へ行きますがそれでも実働時間5時間以内、当直なしはいいですねぇ。

えー、よろしければおいでくださいませ。
今でしたらもれなく日本語の通訳が付いて参ります。


まぁそれはさておき、
患者様の中には英語しか話されない方も多いので重宝されます。
病棟業務はかなり好きなようにいじれるのでやりがいもあります。

ちょっと世界が違いすぎて時々野戦病院が恋しくなります。
VIPのお相手に疲れたら転職を考えますが、教授からは最低半年はいて欲しいとのご要望でした。。

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19日土曜日、市内を散歩していてLobmyerという老舗のクリスタルガラスの店に入ってきました。ここはもう何度も買っていてお得意様になっております。
で、店を出ようとしたときに猫背のおじいさんとすれ違ったのです。ふと振り返ってみたら仕立ての良さそうなジャケットについていたフェルトの肘当てが目について、田舎のおじいさんかな?くらいに思ったのですが・・
旦那「今入ってきた人、誰か知ってる?!?!」

はぁ、またウィーンの政治家とかかしらん、

「バレンボイムだよっ!!!!!!」

 Σ(゚д゚lll)ガーン

慌てて振り返りましたが顔が見えず、二人してわざわざ店の中に戻って確認してしまいました。
まさしく本物。エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
マジです。

で、思い出しました。翌日、日曜の定期演奏会で弾き振りするんでした。

翌日、定期演奏会、まずは震災被害者のための追悼公演としてモーツァルトのピアノ協奏曲からAdagio、そして予定のベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、シェーンベルグのペレアスとメリザンド。

ウィーンフィルの演奏会はもちろんいつも素晴らしいのですが、心が震えたのは久しぶりでした。
やっぱ巨匠は違うわぁ~、なんて軽い表現が許されないほど素晴らしかったです。
IMG_0694.JPGIMG_0697.JPG


ダイエット、女性の永遠の課題・・?
しかし、今回ダイエットするのは私ではありません。理想体重を10キロ上回るまで食べ続けた夫のようやくの決心であります。
ウィーンの男性ってどうしてこうも甘い物好きなんでしょうね。ちょっと信じがたいほどの量を食べるんですよ。

そこで・・計画を立てました。
ウィーンは2月が舞踏会シーズンで、いわゆるカーニバルシーズンと呼ばれています。そしてそれが終わるとイースターまでの40日間、絶食期間と呼ばれる慎ましやかな生活を送る時期がきます。詳しい決まり事などはよく分かりません(多分家によって違うのでしょう)が、とりあえずこの期間、旦那は甘い物断ちをすることに決定しました。

さて、それだけではもちろんうまくいかないので、私も何かして2人で競争することになりました。
私は・・もちろんドイツ語の単語を毎日勉強することに・・。
40日間毎日目標を達成できたかどうかリストにしていき、勝った方がおいしいレストランでおごるということになりました♪

しかし、これではあまりにも私に有利(と旦那は言う)なので、旦那が減らせた体重1キロあたり一つ、旦那がほしがっていたグラスを私が誕生日に買ってあげるということに決めてみました。10キロ減ったら10個もグラス買うのか、私は、と思わなくもないのですが、おそらくそんなに減らせないだろうと楽観視しております。

IMG_0640.JPGさて、3月8日火曜日、これが舞踏会シーズンの最終日で、この写真にあるKrapfenというジャム揚げパンも最終日です。旦那の大好物のDemelのKrapfenを買ってきてあげる私ってなんて優しいんでしょう♪

明日からは真剣勝負?!の始まりです。え、私はダイエットいらないのかって??まぁ、それは今回は棚に上げてしまいましょう。

最近、先日のUNO関係で知り合った日本人の方とカフェに行くようになりました。
中でもUNOと関係するきっかけとなった先生の奥様をよくお借りいたします。
今までの戦績
第1回:Demmers Teehaus, Wein & Coワイン試飲
第2回:Heiner (Kaerntnerstrasse) 他ワインのお店色々+リング通り1周の旅

本日は、私が病院実習に行かなかったので(ちゃんとした用事のためです。用事が10分で終わってしまったのは想定外のことで、決してサボりではありません。後で聞いたら病院では悲惨な1日だったらしいですが。)、挙はブランチから開始することにいたしました。

Meierei。市立公園内にある大変美しいレストランでございます。
オーナーシェフはウィーンで唯一4コック帽子(オーストリアでのミシュランスターのようなもの)を獲得しているシェルで、上階のSteiereckはガイドブックにも載っている有名な超一流レストランです。
Meiereiはその廉価版といったところでしょうか。Steiereckと同じ厨房から料理(時には全く同じもの)が出されるのにお値段は半分~1/3!!そして12時まで朝食があるのです。
 こちらがメニューの全貌です。手前が私のSteiereck朝食、奥がお友達のMeierei朝食です♪
農家直送の半熟卵にサワークリームを添え、冷凍してから削ったフォワグラフレークを乗せた物です。なんだこのおいしさわぁー!!っていう感じのおいしさです☆
IMG_0631.JPGお次は、ヨーグルトに果物のシャーベット、桃とミントを散らした物です☆
幸せ♪♪♪
拡大画像も用意してみました☆
えー、、このほかにほっぺたが落ちるようなハムとしっとりとした新鮮なスモークサーモン野菜巻きもあったのですが、おいしすぎて写真を撮るのを忘れてしまったのでデザートへ飛びます。
デザートは舌の上でとろける濃厚チョコレートムースのパイナップル添えでございます。

おなかいっぱいです。

しかし、カフェの会はこのくらいでは終わりません。少々散歩をして、明日一時帰国されるお友達のお土産を探して歩き回り、最後にやってきました、Schoenbichler。
ここはハリーポッターに出てくるオリヴァンダーの杖屋さんのように古めかしい紅茶屋さんです。お店の人に頼んで香りをかがせてもらったりして、納得がいくとこれまた古めかしい秤で量って売ってくださいます。
最高級のダージリン、中国茶、煎茶など、茶園から選ぶことができる通の紅茶屋さんです。

そして、ここの2階は知る人ぞ知るカフェになっているのです!
何しろ天井裏のようなところで狭いので、あまり知る人もいないようで、以前来た時も他のお客様は一組いたかどうかといったところでした。
しかし!ここでは大変お値打ちにイギリス式アフタヌーンティーがいただけるのですよ。
それこそ焼きたてのスコーンには生クリームではなくてクロテッドクリームが付いてきて完璧です。
サンドイッチにパウンドケーキが付いてなんとお値段7.5ユーロ(お好みの紅茶込み)です!安い!

ウィーンにお住まいの方は是非一度訪れてみてくださいね☆

一緒に勉強していたElenaがなんとIAEAに就職が決まった。。のはもう大分前でこの2月から働き始めました。
IAEA、国際原子力機構、ウィーンに本部が置かれている国連の機関の一つです。
事務局長が天野さんという日本人だということで、多少ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

応募者50人ほどのポストを見事勝ち抜いたElenaはすごいです!
彼女は私の誇りです。

そして、Elenaは顔合わせパーティでIAEAに日本人医師がいることを知り、私に連絡先を教えてくれたのです。
その方を通じ、なんと全くの部外者の私が、ウィーン国連本部日本人職員の会、立ち上げパーティに参加させていただくという大変光栄な機会を頂いてしまったのです。

各々自己紹介をしていかれたのですが、もう環境、宇宙、エネルギー、原子力、などあらゆる分野の専門家の集まりで、びっくりしました。
なんだかこんなにわくわくどきどきしたのは久しぶりのことのような気がします。

米国公認会計士であり、Red Bullを日本に紹介した女性!(大変美人でまだお若い方でした。かっこいー!!)
土井宇宙飛行士の元で宇宙開発事業に携わる女性!(まじかー!!)
つい先日までNYのNASAで働かれていた水資源専門家!(でたー!!)
国連就業歴33年、東ティモールの独立などきわどい世界をまたにかけていらした臨時会長!(どんだけ~すごすぎる!!)

などなど。

ウィーンで日本人のつながりができたことが私には大きな力であります。
部外者&若輩者ながら、私にできることでできるだけの協力をしていけたらなぁ、と思うのであります。
 

お久しぶりです。滞っておりました。いっぱいいっぱいになっておりました。
あんなに勉強したのは国家試験以来ですねぇ。
人間やればできるもんだと思いました。

そしていつの間にか試験が全て終わりました。

というわけで、ウィーン医科大学卒業資格≒医師免許獲得しましたよ☆
(実はもう1月28日のことでしたが)

まぁ、まだ医籍登録のための書類集めがひどいことになっていて、完全に医師免許を獲得したと胸を張って言える状態ではないんですけどね。

今は近所のRudolfstiftungという病院の腎臓内科で実習をさせていただいております。

ブログは体力と時間が許すときにぼちぼち書きたいと思っております。
また適度におつきあいくださいませ。

最近滞ってます。(゚Д゚)ノ ァィ 、すみません。
柄にもなく結構真剣に勉強し始めちゃったんですよ、この方。
おかげでちょっと気分が落ち込み気味でした。

最近勉強しているのは薬理学です。
なんで基礎医学?!って突っ込みたくなるんですけどねー、、オーストリアで免許取り直したい外人はみんなやらないといけないんです。みんなやり直しならせめてさぞかし臨床薬理、、かと思いきやそれがそうでもないのです。
まぁ、日本の2年目の薬理学よりはよっぽど臨床的な問題が多いですけど、半分くらい(も!)ある基礎医学的問題が半端なく基礎医学なので参ります。

ちなみに問題はインターネットで見つけてきた「帰化学生用、希望者受験の予備テスト」の問題集をやってます。。えぇ、今週ようやく入学手続きが始まったのにそれより2週間も前から勉強始めてるのは多分私と、一緒にこれを始めることにしたベラルーシ人のエレナだけでしょうとも。我ながら真面目だわ~。(ていうか多分他の生徒は予備テストの存在すらまだ知らないでしょうね。)

で、これが実に811問。。。毎日ひたすら解いても、教科書を読んで色々おさらいしながらだと1日に20問解ければ万歳な状態で、他の勉強に至ってはまるでできません。

で、一番困った基礎的問題・・
生理学的観点からP-グリコプロテインは以下のどこにexprimiert(←誤植なのか辞書に載ってない。ま、存在ってとこかな?)しているか。
1.小腸の管腔側の細胞膜上
2.小腸の基質側の細胞膜上
3.筋組織中の毛細血管表皮の管腔側の細胞膜上
4.筋組織中の毛細血管表皮の基質側の細胞膜上
5.肝類洞の表皮細胞内
・・ハリソン内科学によると小腸では基質側の細胞膜上、肝では類洞の表皮細胞膜上・・
でもエレナがウィーン医科大学のホームページないで見つけたのによると小腸の管腔側の細胞膜上とか。
で、二人でしばし議論してインターネットを調べると、
「P-グリコプロテインの位置は今のところはっきりと分かっていない」

そんなもの試験に出すなー!!!

臨床的な問題でもかなり困るのが複数出て参りましたが、まぁご紹介はまたいずれ。
腹立たしいのは、本当に重要でいい問題はすぐに答えが見つかるわけですよ。で、私は毎日何にこんなに時間を費やしているの??と自問自答の日々です。

IMG_9341.JPGIMG_9340.JPG毎週火曜日にエレナとカフェで会って、その週にやった問題の答え合わせをします。しばしば答えが食い違うのは問題が悪いからです。よく2人で議論になりますが、議論しても答えをすりあわせられるのはわずかで、まぁ9月になって大学が開き始めたら教授に聞きに行きますかね。

答え合わせが終わると2人で軽食を食べて、最後はワインを1杯飲んで締めくくります。
火曜日は1週間の鬱気分が吹っ飛んで楽しいです☆
 

IMG_9326.JPGIMG_9330.JPG

イギリスでもそうでしたが、こちらの人は誕生日を比較的大々的に祝います。
大人になっても、「誕生日なんて、年を一つくうだけだから全然めでたくないわよ!」なんて言いません。
日本でよく言うあの台詞は祝わなくて良いのよ、という謙遜的なものなのか、本当に皮肉を言っているのかどちらなんでしょうね。いずれにしても私はあの台詞があまり好きになれません。
だって誕生日って祝うのも祝われるのも楽しいじゃん。せっかくプレゼントを買って、ケーキを買って、喜んでもらおうとやっているのに「めでたくない」なんて言われたら・・それって謙遜にならないことない?

IMG_9333.JPG本日の主役は、年も取ったり、91歳のおじいちゃんとその孫(旦那の弟)です。
91歳のおじいちゃん、まだ押し車を使って自分で歩けます。最近は外出はせず、寝ている時間が多くなりましたが、家ではものすごい読書家です。英語やスロベニア語?も読め、先日はドイツ語訳の源氏物語を読破してしまいました!現代語訳でも源氏物語を読破した日本人がどれだけいるやら。。(私は与謝野晶子訳を何度となく挫折してます。すみません。)

89歳の奥さんは更に元気で、毎週土曜日に一家(娘3人と孫2人と私)のために食事を作り、みんなで団らんします。
この老夫婦、昔は開業医をしていました。おじいちゃんのお父さんも医者だったとかで、その卒業証書にはなんとビルロートの直筆サインが見られます。あの、胃切後の吻合術で習うビルロートⅠ法、Ⅱ法のビルロートです。わぁ!

それはともかく、誰かの誕生日があると必ずこうやって集まって軽食とケーキ、スパークリングワインで乾杯です。
IMG_9336.JPGIMG_9338.JPGそしてプレゼント開封タイム。
私からのプレゼントは、7月に叔母と義母と旦那、旦那の弟で行った湖のバカンスの写真をアルバムにしたものです。


IMG_9332.JPGIMG_9331.JPG誕生日カードも(こちらに来てから習慣化しましたが)手作りです。今回はあまり時間が取れなかったので比較的簡単にアイスクリームです。日本で買った手作りカードの本に載ってました。ちなみに91歳のおじいちゃんも89歳のおばあちゃんもアイスクリームが大好きです。

余談ですが、ウィーンにはハーゲンダッツが目でもないおいしいアイスクリームがあります。有名なのは2カ所で、暑い日はどちらも行列ができます。夏場しか開いていないのに採算が取れているところからもどれほど人気があるかが伺えます。
 


今日は午前中バイロイト見学です。
写真はワーグナーの家です。
なんでも義父のリストが立ててくれたのだとか。
そんなリストの博物館も近くにあるようです。

門の前に立っていらっしゃるのは、旦那リヒャルトの親友ダニエルです。
リヒャルト・ワーグナーならぬダニエル・ワーグナー氏。
旦那と2人合わせるとリヒャルト・ワーグナーな感じになりますが、どちらもワーグナーとは何の関係もありません。

バイロイトも戦争でめためたにされたそうで、この家も戦後復元されたものらしいです。
悲しいですね。
裏庭にはニワトリ・・ではなくてワーグナーと愛犬の墓があります(写真3枚目)。


さて、本日2夜目の演目はローエングリンです。旦那の一番好きなオペラらしいです(私には理解不能)。
昨日は夕方4時に始まって11時までかかりましたが、今日は少し短くて10時には終わる予定です。ヤターヽ(´ー`)ノ
で、なぜそんなにかかるかというと、2回の休憩がなんとそれぞれ1時間近いのです(優雅すぎる)。

セレブな方々はその間、隣のレストランで豪華なお夕食に預かられます。
準セレブな方々は自分の高級車に戻り、おもむろにシャンパンとおつまみを持ってきて(人によっては日よけ傘も!)、駐車場や庭でマネの油彩画を彷彿とさせるピクニックをお始めになります。
その他大勢の方は軽食を買い、思い思いに庭や広場で食べます。

軽食というのは、もちろん!焼きソーセージサンドです。(やっぱりこれしかない!)

私達は昨日は焼きソーセージサンドだったのですが、今日は午前中バイロイトの街中で手作りチョコレート屋でおやつを買っておいたのでそれです。
その名もずばり

「バイロイト祝祭劇場休憩用チョコレート」
    ・・そして1時間かけて食べれるほど大きいです(^^;

駐車場前には絵はがきや切手を買える店も出ていて、舞台シーンの葉書も売っています。まさにお祭り。

休憩が終わる15分前、10分前、5分前にはそれぞれ次の幕で出てくるファンファーレがバルコニーで演奏されます。
ファンファーレ前にはバルコニーの下に大勢の人が集まって写真を撮り始めます。。早く席へ戻ってくださいって合図なんですけどね(^^; と言いつつ私も。。
写真で見えるように、お客さんはみなさんロングドレス・カクテルドレスにびしっとスーツ姿でいらして、もう本当に優雅なお祭りです。
着物を着た日本人もいました。明らかな日本人が10人程度はいましたし、日本人か中国人か韓国人か分からない人を含めるともっといました。



さて、ローエングリン。今年は新しい舞台制作でした。
数日前のニュースでめためたに酷評されていましたが、私としては昨日のどこまでも意味不明なマイスタージンガーよりは意味が分かってよかったです。
まぁ、なんだかモダンで異様な雰囲気を醸し出してはいましたが。

一つだけ・・最後に行方不明になっていた王国の王子が戻ってくるのですが、この王子が、、
卵から生まれてくるのはいいとして(これは目新しくない演出らしいですし)、、、
卵から出てきたのは、、、、

へその緒を垂らしたグロテスクな(人間というよりは鳥の)赤ん坊。。。。。~(((((°Д°)ギコ

マジキモイ。

へその緒を手で引きちぎりながら出てくるとか、もうホンットやめてほしい!(><)
3枚目の写真にありますが、(なぜか一言も歌わないのにカーテンコールの真ん中にいる。。)、、カーテンコール前はもっとグロい姿でした。


10年待たないとチケットが手に入らないバイロイトのワーグナーも最近は年々人気が落ちているとか。
かく言う私ももうしばらくは行きたくないな、と思ってしまいました。

モダンすぎる制作も難ですが、、何より食事が・・ソーセージしかないってのはねぇ。。水もアレだし。疲れるし。

早くウィーンに帰りたい_| ̄|○

PS.そうそう、ウィーンのマイスタージンガーは素晴らしいらしいです。

というわけで旦那と出した結論・・

                      ・・・(バイロイト行く必要ないよ、うん。)

 ここがワーグナーのワーグナーによるワーグナーのためのオペラハウス、バイロイト祝祭劇場。
ん?普通のオペラハウスに見える?
いや~、普通ですよ。
ワーグナーのオペラにあわせてもっとファンタジーな雰囲気が流れているかと思ったのですけどね。
まぁ、ほとんどのオペラが悲劇なのであんまりファンタジーでもだめですけど。
音響はいいです。私がいた最上階の柱と柱の間の35ユーロの席でも結構満足に聞けましたし見えました。

で、今日はニュルンベルグのマイスタージンガーです。
前奏曲は何度となく吹きましたけど、実際オペラを観るのは初めてなので楽しみにしていました。

が・・・

字幕がない。
さらに、制作がおそろしくモダンで斬新で、歌の内容を全く反映していなかったため、あらすじは知っているものの、歌っている内容は全く分からず仕舞でした。。_| ̄|○
どうモダンかと言うと、歌歌いではなく、なぜか全てが絵描きをベースとしたアーティストとして表現され、第1幕では斬新なモダンアーティストたる主人公が部屋中に白いペンキを塗りたくって回り、保守的なマイスタージンガー達から酷評をくらっておりました。
第2幕以降はでっかい顔を被った人たちが出てきて舞台のあちこちで主筋とは関係のないジョークを披露しまくり、面白くて笑えるのですが、何しろ若干邪魔。(でもでかい顔のラインダンスは私としてはめちゃめちゃウケました。)
第3幕ではあの堂々たる行進曲が流れ、マイスタージンガーが群衆の中に登場してくるはずが、でかい顔しかいない舞台から一人ずつでかい顔が「退場」していくというまるであべこべな風景が流れました。何も知らなかった私も、さすがにこれは音楽と合ってなさ過ぎだろう、と思いました。(でも、よく入学・卒業式で難しい顔をした教授達が一人一人厳かに舞台に登ってくる曲に合わせてでかい顔がおもしろおかしく退場していくのが痛烈な皮肉のようで、もしそれを意図したのであれば面白いなぁと思いましたが。)
そして、運命の歌対決はなぜか舞台美術対決となっており、まぬけな対戦相手の作品は自分を神に模して、アダムとイブの物語を演出するという大変面白い舞台で、でもオペラの筋書き通り観衆から酷評を食らって去っていきました。一方、始終斬新的なモダンアートを披露していた主人公は打って変わってぱりっとスーツを着こなし、マジでつまらないごてごての伝統的な舞台を披露。でもオペラの筋書き通り大絶賛を浴び、マイスタージンガーのタイトルを辞退し、、、
そのままこそこそと逃げてしまい、ラストシーンはハンスの完全な一人舞台で、「主人公と賞品になっていた女の子が幸せに結ばれるところは?!」という感じで終わりました。

えー。

だから-、歌手は最高で、音楽もよくて、制作も(笑えて)面白いのに、何もかもがかみ合っていなくて訳が分かりませんでした。もう一回ちゃんとしたのを観たいものです。

でもこのオペラ、6時間近くあるんだよね。。

そうそう、3枚目の写真はワーグナーのひ孫のカタリーナ・ワーグナー夫人だそうで。でも夫人が出てきた途端、嵐のように鳴っていた拍手がぱたりと止んでみんな帰ってしまいました。。。


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